〜 7月30日決算発表前に見るオンデバイスAIの収益化、中国市場の回復、サービス事業の成長力 〜
米アップル(Apple Inc. / AAPL)は、2026年7月30日(米東部時間市場終了後)に2026会計年度第3四半期(4月〜6月期)決算の発表を予定しています。
株式市場の焦点は、オンデバイスAI「Apple Intelligence」の導入がiPhoneなどのハードウェア買い替えサイクル(スーパーサイクル)を加速させているか、そして高粗利益のサービス事業が堅調な伸びを維持しているかに集まっています。
本記事では、決算発表を直前に控えたアップルの注目点と、今後の株価見通しについて解説します。
項目 / 内容 概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 決算発表予定日 | 2026年7月30日(米東部時間市場終了後)※1 |
| 市場予想売上高 | 約1,089億ドル(前年同期比 +14%〜17%増予想)※1 |
| 市場予想EPS | 1.89ドル(前年同期 1.57ドルから増益予想)※1 |
| サービス部門予想売上 | 約314億ドル(高粗利益率47.5%〜48.5%を牽引)※2 |
| 核心テーマ | Apple Intelligence収益化・iPhone 17買い替え需要・中国市場回復※2 |
〜 Apple IntelligenceとiPhoneスーパーサイクルの本格化 〜
今回の決算における最大の関心事は、独自AI機能「Apple Intelligence」がハードウェア売上高に与えるインパクトです。2026年7月に中国規制当局からの承認を獲得したことで、グローバル市場でのAI機能展開が一段と加速しています。
最新のiPhone 17シリーズへの買い替え需要に加え、7月下旬に導入された残価設定型「Apple Upgrade」プログラムにより、ユーザーの製品更新サイクルが短縮傾向を示しています。AI機能が単なるソフトウェア更新にとどまらず、デバイス買い替えの強力な動機となっているかが評価の分かれ目となります。
〜 中国市場の売上回復とサービス事業の安定性 〜
ハードウェア需要に加え、地域別の業績動向として「中華圏(Greater China)市場の売上回復」が注目されます。前四半期に前年同期比28%増と劇的な回復を示した中国市場において、地場スマホメーカーとの競合を抑え成長動力を維持できているかが試されます。
また、App Store、Apple Music、iCloud、Apple Payなどからなる「サービス事業」は、予想売上高314億ドルと安定した成長が見込まれています。47.5%〜48.5%の高い粗利益率を支える収益の柱として、株価の下値を支える強固な要因となっています。
〜 Rirori’s Eye(編集部の視点) 〜
アップルは他社のような大規模クラウドデータセンター投資競争とは一線を画し、「オンデバイスAI(端末完結型AI)」という独自のポジションでユーザー体験とプライバシー保護の両立を図っています。
9月1日のCEO交代(ティム・クック氏からジョン・ターナス氏への引き継ぎ)を控えた最後の決算発表となる今回、経営陣が示した長期AI戦略とエコシステムの堅守は、投資家にとって中長期的な安心感をもたらすものと考えられます。
※1: 市場コンセンサス予想数値および発表スケジュールはウォール街プレビューおよび同社公式IR発表に基づきます。
※2: セグメント別予想および地域別トレンドは各種アナリストレポートに基づく推計値です。

