
要点
- 時刻は、適時開示情報閲覧サービスに載った時刻を基準にしています
- 表題は索引で、何の開示かは本文のPDFで確かめます
- 有価証券報告書は法定開示、決算短信は適時開示で、載る場所が違います
- TDnetで配信されても、PR情報等は閲覧サービスには載りません
- 無料で見られるのは31日分。その先の10年分は別のサービスです
読む順番
この記事は、2026年10月27日に日本取引所グループ(JPX)の公開ページを読み直して確かめた内容をもとに書いています。各ページの更新日は末尾の出典に載せました。
二つの制度を分けて考える
会社の情報が投資家に届く道は、制度として二つあります。一つは金融商品取引法に基づく法定開示で、有価証券届出書、有価証券報告書、半期報告書などがあたります。もう一つは取引所の適時開示です。JPXの説明では、この二つが併存しています(出典2)。
決算短信は、適時開示のうちの「決算情報」にあたります(出典3)。有価証券報告書は法定開示の書類です。同じ会社の数字でも、載る場所と時刻が違うので、まず「どちらの制度の書類か」を分けて読みます。
私が基準にするもの | 基準にしないもの |
|---|---|
閲覧サービスに載った時刻 | ニュースサイトの一覧に出た時刻 |
本文のPDF | 表題だけ |
決定事実・発生事実・決算情報・予想の修正のどれか | 見出しの印象 |
31日の無料の窓と、その先の10年分 | 一覧で見た印象だけでの判断 |
時刻の基準は閲覧サービス
TDnetで開示されると、TDnetの開示時刻(報道機関への公開時刻)と同時に、適時開示情報閲覧サービスにも同じ情報が載ります。JPXの説明では、閲覧サービスに載った時点で、法令上の重要事実などに係る公表措置が完了します(出典1)。時刻を確かめるときは、この閲覧サービスの開示日時を基準にするのが、いまの私のやり方です。
もう一つ、見落としやすい点があります。TDnetには「適時開示情報」と「PR情報等」という登録の区分があり、PR情報等は閲覧サービスには載せず、報道機関や情報ベンダーにだけ伝えられます(出典6)。ニュースで見かけた会社の発表が、閲覧サービスに載っていないことがあるのは、この区分の違いが関係している可能性があります。
表題は索引、本文が提出
閲覧サービスに載るのは、適時開示の資料、開示日時、上場取引所、会社コード、会社名、表題です(出典1)。表題は索引にあたり、何についての開示かは本文のPDFで確かめます。
適時開示が求められるのは、決定事実、発生事実、決算情報(決算短信など)、業績予想・配当予想の修正などです(出典3)。表題を見たら、本文を開いて、このどれにあたるのかを自分で書き出します。たとえば「業績予想に変更なし」と書かれた開示も、予想を動かさないという内容の提出ですから、何も起きていないとは限らない、と私は理解しています。ただし、これは出典に書かれた内容ではなく私の理解です。
無料で見られる期間
無料で見られるのは、開示日を含めて31日分です(土・日・祝日を含みます)。過去10年分は、東証上場会社情報サービスで見られます。有料のデータベースサービスもあり、過去5年分の開示データを見られると説明されています(出典1)。31日を過ぎてから探すと手間が増えるので、必要な本文は早めに保存しておきます。
いまの自分のルール
時刻は閲覧サービスで確かめ、内容は本文のPDFで確かめる。
まだ分からないこと
- 報道サイトが表示する時刻と閲覧サービスの時刻が、実際にどの程度ずれることがあるのか
- 一覧の画面で「適時開示情報」と「PR情報等」を見分ける方法は何か
- 31日を過ぎた本文を、10年分のサービスでどこまで手早く探せるのか
Rirori's Eye
次に確かめたいのは続報ではなく、同じ会社の次の決算短信や予想の修正が閲覧サービスに載るかどうかです。載った時刻と本文を、31日の窓が閉じる前に控える習慣をつけます。


